浮世絵に使われたジャパンブルー伯林青

白狐通信

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スタイリッシュに決まるベイクドカラー

秋冬限定カラーとして登場した「くすみのある紺色のネイルカラー」

伯林青(べれんす)は、2018年の秋冬限定カラーとして登場した、くすみのある紺色のネイルカラーです。
定番カラーの藍(あい)と比べると、少し白っぽく濁りのある落ち着いた色合いが魅力。
秋冬のモノトーンコーデに合わせればスタイリッシュでかっこよく決まります。夏は古典柄の浴衣に合わせるとより和を感じるコーデに。

ベルリン発の美しい青

日本の古い書物の中に「紺青(こんじょう)」という色があるのですが、それは現在「岩群青」と呼ばれる岩絵具のことで、藍銅鉱(アズライトまたはブルーマラカイト)を砕いて得られた大変貴重な青色です。緑色をした孔雀石と混ざって採れるので、精製が大変難しく60gで米一俵買えるほどだったとか。
それだけ青色は貴重な色だったのですが、1704年、現在のドイツ ベルリンで人口顔料として発見開発された青色が現在の「紺青」です。

発見されたドイツの旧国名プロイセンに由来してプルシャンブルーと呼ばれることが多く、ベルリンブルー、パリブルーなど数々の異名があります。
この音を漢字に当てはめたのが「伯林青(ベレンス)」。ちなみにベルリンを漢字表記すると「伯林」で現在も使われています。
日本では1763年に平賀源内の「物類品隲」で紹介されており、伊藤若冲が1765年頃描いた「群漁図(鯛)」のルリハタを描くのに用いたのが、確認されている最初の使用例です。
その後1826年頃から清商人が日本へ大量に輸出したため、急速に広まり、浮世絵をはじめ、当時の出版関係者の間では「ベロ藍」という略称が使われていました。
ご存知のとおり、浮世絵は海外でも大人気。この美しい青色を使って摺られた浮世絵はヨーロッパにも沢山持ち帰られ、北斎ブルー、広重ブルー、ジャパンブルーなどと呼ばれるようになったと言われています。

落和柄ネイルに欠かせない1色

黄金色(おうごんいろ)や月光銀(げっこうぎん)といったラメカラーや箔と併せても華美になり過ぎず、粋な着物のような和テイストの雰囲気も寒色系のくすみカラーならでは。
シンプルなデザインがかっこいいネイルアートに仕上げるコツ。和柄のセルフネイルをするには持っておきたい1色です。

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更新日: 2020年1月29日