白狐通信

2016秋冬のトレンドカラー ウォームトープ「瑪瑙」

赤みをおびたような、緑みをおびたような、グレーとベージュの中間の微妙なニュアンスの色です。春の季節やオフィスで好まれるヌーディーカラーですが、グレイッシュなベージュは秋冬にもピッタリ。2016秋冬のトレンドカラーにもなっています。
肌の色を選ばないネイルカラーなので、強い色が苦手な方やマニキュアが初めての方にもオススメです。

多彩な人肌色を表す馴染み深い色

一般の伝統色のひとつ。古くは岩絵具として天然の瑪瑙石を砕いて使っていました。
瑪瑙はオパールや石英などが、火成岩あるいは堆積岩の空洞に沈殿して出来た鉱物の変種です。層を形成するので、種類や層によって色は様々で、縞瑪瑙やオニキスなど名前も変わります。天然石としてジュエリーやパワーストーンにも使われるので、みなさんにも馴染みが深いかもしれませんね。
繊細で奥深くかつ女性らしい華やかさを併せ持つ色として、江戸の人々に親しまれた色です。
また、顔料の瑪瑙末は決して1色ではない、様々な人肌色を演出しています。「本朝画法大伝」(江戸時代を代表する土佐派の画家 土佐光起が1690年に書いた絵画の技法書)の中で、肉色(人の肌色のような伝統色のひとつ)は面の具とも言われました。面は顔、具は胡粉のことで、顔の色=肌色=肉の色 これらをすべて胡粉を使って出来た同系色として、そう呼んでいたようです。朱と胡粉と藤黄(顔料のひとつ)を混ぜたもので人肌を表し、壮年の肌は朱(赤み)を多くし、老年の肌は藤黄(黄み)を多くして表現します。

  • 瑪瑙
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ウォームトープ「瑪瑙」

パワーと穏やかさを併せ持つ、まるで女性のような色

香りを健康や美容に役立てるアロマテラピーのように、色を使って心身に良い影響を与えようとするのがカラーセラピーです。グレー気味の黄土色は、カラーセラピーでは大地のパワーと侘び寂びの無機質な粋を兼ね備えた色とされ、シック、渋く控えめ、曖昧を楽しむ、見守る、などを感じさせる色です。
胡粉ネイルを通して、生活の中にうまく色を取り入れ活用してみてくださいね。

更新日: 2016年10月04日 @上羽絵惣スタッフ